はじめに
当科は常勤医師4名体制で、24時間、緊急時に対応できるように体制を構築しています。
当科は常勤医師4名体制で、24時間、緊急時に対応できるように体制を構築しています。
子宮体がん・子宮頸がん・卵巣がんなどの悪性腫瘍は、手術・放射線療法・化学療法を組み合わせた集学的な治療を行っています。
子宮体がん、卵巣がんでは完全な腫瘍の摘出を目指しています。子宮頸がんは、子宮頸部円錐切除から広汎性子宮全摘出までガイドラインに従って手術を行っています。Ⅲb期以上の子宮頸がんに対しては、化学療法同時併用放射線療法を行っています。
子宮筋腫は、薬物療法にて月経困難症や月経過多症などの症状の軽減を図りますが、このような保存的な治療に効果がないときは手術を行います。手術には従来から行われてきた腟式手術や腹式手術だけでなく、内視鏡手術(腹腔鏡、子宮鏡、ロボット)も行っています。特に子宮鏡下手術は、1~2日間の入院で済み、退院翌日より職場復帰が可能であるため、適応のある子宮筋腫には積極的に行っています。卵巣良性腫瘍は原則的に腹腔鏡下手術を行います。
子宮脱や膀胱瘤は、骨盤支持装置が障害され発生する疾患で排尿障害や排便障害、外陰部不快感などQOLが大きく損なわれる疾患です。当科では膀胱瘤、子宮下垂に対しては経腟メッシュ手術、子宮脱に対しては腟式子宮全摘術+腟断端仙骨子宮靱帯固定術、腟閉鎖術と病状に合わせて術式を選択しています。
最近は腹腔鏡下での腟式子宮全摘術や膣断端仙骨子宮靱帯固定術も積極的に行っています。
安全で快適な分娩を目指しています。妊娠、分娩、育児に対する不安をできるだけ小さくして安心して出産を迎えられるように助産師が指導させていただいています。
どのようなお産をしたいか希望を伺い、母体自身が積極的に出産に臨めるようにと考えています。
従来の分娩台で仰向けの分娩だけでなく、側臥位や四つん這いなど、母体が楽な姿勢での分娩(フリースタイル)も行い、満足度の高い分娩を目指しています。
分娩後は、母児の早期接触を行い、その後の母児同室により自宅での哺育が順調に行えるように指導しています。
当院は和歌山県で最初にメッシュを使用した性器脱手術を導入し良好な成績を収めています。和歌山県でこの手術を行っている産婦人科施設はまだありません。メッシュ手術の有用性と問題点を機会ある毎に説明し、和歌山県下にメッシュ手術を広めていきたいと考えています。また、開腹、腟式、腹腔鏡下手術も積極的に行うようにしております。
産科は、助産師の専門性を活用して和歌山県下では数少ない助産外来を開設し、医師と助産師が協力して妊娠、分娩、産褥管理を行うとともに育児相談にも重点を置いて対応しています。行政、保健所などと協力して妊娠から育児まで切れ目のない支援を目指しています。
当科は、一般社団法人 National Clinical Databaseが運営する専門医制度と連携したデータベース事業に参加しています。
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