受付時間

8:30~11:00

診療時間

9:00~17:00

休診日

土曜・日曜・祝日

はじめに

外科スタッフは4名で、全スタッフが和歌山県立医科大学第二外科教室に所属しています。治療には外科専門医・指導医(日本外科学会)、消化器外科専門医・指導医(日本消化器外科学会)、日本内視鏡外科学会技術認定医が中心となり、消化器・一般外科手術、腹部救急手術を担当しています。
手術内容は胃癌、大腸癌をはじめ、食道癌、肝癌、胆道癌、膵臓癌の全領域の消化器癌手術と食道裂孔ヘルニア、胆石、鼠径ヘルニア、痔疾患、皮下腫瘍などの良性疾患、虫垂炎、腸閉塞(ヘルニア)、消化管穿孔、穿孔性腹膜炎などの緊急手術を行っています。
消化器癌診療については、各々の癌治療ガイドラインに則り標準治療を実施しており、手術は可能な限り低侵襲手術(腹腔鏡下手術、胸腔鏡下手術)を行っています。胃癌、大腸癌などの消化管癌では全例腹腔鏡下手術を推進し、食道癌では胸腔鏡下食道切除・腹腔鏡下胃管作成を施行しています。これにより、見た目の整容性だけでなく詳細な外科解剖を得ることができ、開腹手術に勝るとも劣らない繊細な手術が可能となっています。さらに当院に県内4台目となる手術支援ロボット"da Vinci Xi"が導入され、当科においては、まず結腸癌、胃癌、直腸癌に対して行なっていきます。da Vinci Xiの精密な動きと高い安定性により、緻密で正確な操作が可能となり、患者様には高度な手術技術が提供され、治療の質および手術成績の向上が期待されます。

消化器癌以外の手術においても、胆石や鼠径ヘルニア、食道裂孔ヘルニアでも腹腔鏡下手術を導入し、早期退院・社会復帰に寄与しています。急性虫垂炎や消化管穿孔の腹部救急疾患でも腹腔鏡下手術を施行しています。
痔疾患では、内痔核(いぼ痔)への通常の切除術だけでなく、硬化療法や痔瘻・裂孔手術及び直腸脱手術(経肛門的、腹腔鏡下)も実施しています。
消化器癌の薬物療法やがん終末期患者に対する緩和ケアについては、薬剤師やがん化学療法認定看護師、緩和ケアチーム(緩和ケア認定看護師)や医療ソーシャルワーカー、訪問看護ステーションと連携をとって対応しています。また、最近、がん治療で注目されている免疫チェックポイント阻害薬を投与する機会が増え、その特殊な副作用を地域で管理するために、当院と和歌山県立医科大学附属病院紀北分院、医療法人南労会紀和病院を中心に、医師会並び薬剤師会との病診薬連携体制:“伊都橋本医療圏免疫療法サポートチーム (アイアイサポートチーム) ”を構築しました。地域の医療機関が垣根を超えて一枚岩となり迅速な連携で患者さんを支え、免疫チェックポイント阻害薬の副作用の早期発見と重症化の予防に取り組んでいます。

診療内容

<主な鏡視下手術>
食道癌:胸腔鏡下食道切除術、縦隔鏡下食道切除術
胃癌、粘膜下腫瘍:腹腔鏡下胃切除術、腹腔鏡下胃全摘術、腹腔鏡・内視鏡合同手術
食道胃接合部癌:胸腔鏡下胸腔内吻合術
結腸癌、直腸癌:腹腔鏡下結腸切除術、腹腔鏡下直腸切除(切断)術
胆石:腹腔鏡下胆嚢摘出術
鼠径ヘルニア、腹壁瘢痕ヘルニア、食道裂孔ヘルニア:腹腔鏡下修復術
虫垂炎:腹腔鏡下虫垂切除術
胃、十二指腸潰瘍穿孔:腹腔鏡下穿孔部閉鎖術
腸閉塞:腹腔鏡下腸閉塞解除術
他、救急疾患の腹腔鏡下手術


<検査>
内視鏡(上部消化管、大腸、胆道)、消化管透視、腹部超音波、CT、MRIなど


<処置>

内視鏡的処置(EMR、ESD、消化管出血に対する止血、EVL、ESTほか)
胆道感染に対する経皮経肝胆嚢ドレナージ(PTGBD)、経皮経肝胆管ドレナージ(PTBD)、イレウス管留置術、メタリックステントを用いた胆管・消化管狭窄治療
経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)、ジオンによる痔核の4段階硬化療法(ALTA)

主な対象疾患

  • 一般外科、消化器外科、腹部救急疾患
  • 消化器癌(胃・大腸、食道、肝・胆・膵)
  • 胆道良性疾患
  • 各種ヘルニア(鼠径、臍、腹壁、食道裂孔)
  • 肛門疾患
データベース事業(NCD症例登録)への参加について

当科は、一般社団法人 National Clinical Databaseが運営する専門医制度と連携したデータベース事業に参加しています。

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医師紹介

中村 公紀 

役職

副病院長

専門領域

消化器がん治療、特に上部消化管(食道・胃)外科、内視鏡外科

所属学会(専門医等)

  • 日本外科学会(指導医・専門医・認定医)
  • 日本消化器外科学会(評議員・指導医・専門医・消化器がん外科治療認定医)
  • 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
  • 日本食道学会(食道外科専門医・食道科認定医)
  • 日本内視鏡外科学会 技術認定(胃)
  • Certificate of da Vinci console surgeon(手術支援ロボット)
  • 日本胃癌学会(代議員)
  • 日本臨床外科学会
  • 日本癌治療学会
  • 日本癌学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本外科代謝栄養学会
  • 日本胸部外科学会
  • 日本腹部救急医学会
  • 日本ロボット外科学会
  • 日本緩和医療学会
  • 近畿外科学会(評議員)
  • 厚生労働省医師臨床研修指導医
  • 和歌山県立医科大学非常勤講師

小澤悟

役職

部長

専門領域

消化器外科 緩和医療

所属学会(専門医等)

日本外科学会(認定医・専門医)
日本消化器外科学会(専門医)
日本消化器病学会 (専門医)
日本消化器内視鏡学会(専門医)
日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)
臨床研修指導医
DMAT

藤田 洋一 

役職

部長

専門領域

消化器外科

所属学会(専門医等)

  • 日本外科学会(専門医)
  • 日本消化器外科学会(専門医・指導医)
  • 日本消化器内視鏡学会(専門医)
  • 日本消化器病学会(専門医)
  • 近畿外科学会(評議員)
  • 日本内視鏡外科学会
  • 日本臨床外科学会
  • 厚生労働省医師臨床研修指導医

村上 大輔 

役職

医長

専門領域

消化器外科

所属学会(専門医等)

  • 日本外科学会
  • 日本消化器外科学会
  • 日本消化器病学会
  • 大腸肛門病学会
  • 日本臨床外科学会
  • 日本癌治療学会

外来担当医表

1診 午前 初診/予約
嶋田
予約
中村(公)
初診/予約
嶋田
予約
小澤
初診
中村(公)
2診 予約
村上
予約
藤田/村上
予約
藤田
1診 午後 初診
中村(公)
2診

診療実績

一日平均 外来患者数 25.9人

一日平均 入院患者数 16.7人

入院患者数(上位5疾患)

図
  • そけい<鼡径>ヘルニア
  • 結腸の悪性新生物
  • 胃の悪性新生物
  • 直腸の悪性新生物
  • 麻痺性イレウスおよび腸閉塞,ヘルニアを伴わないもの

2022年度

疾患・術式別 件数
全身麻酔 310件
腰椎麻酔 13件
局所麻酔 58件
合計 381件
疾患・術式別 件数 うち鏡視下手術
食道がん 1件 1件
胃がん 24件 24件
結腸がん 27件 24件
直腸がん 19件 19件
肝切除術 1件
膵頭十二指腸切除術 0件
イレウス 14件 9件
胆石症 45件 41件
そけい部ヘルニア 83件 69件
痔核・痔瘻 10件
食道裂孔ヘルニア 1件 1件
直腸脱 3件 2件
虫垂炎 30件 29件
急性腹膜炎手術 1件
その他 122件
合計 381件 219件

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