はじめに
当科の診療体制は常勤医2名、近畿大学医学部内分泌、代謝、糖尿病科から週3回外来の応援を頂いております。
取り組みは以下のとおりです。
◎院内で「糖尿病教室」を医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士が2週で1サイクルの内容でそれぞれ開催しています。
◎糖尿病療養指導士の育成にも力を入れており、現在9名のCDEJと10名のWLCDEが現場で活躍しています。
◎糖尿病療養支援外来(療養相談・フットケア・糖尿病腎症透析予防)を実施しています。
◎『糖尿病ワーキングチーム』は毎月第3火曜日に集まり、糖尿病医療チーム内での意見交換や「世界糖尿病デー」を記念して毎年11月に開催している「糖尿病とその予備軍を対象にした行事」の企画等を行っています。
診療内容
主として糖尿病・脂質異常症・肥満症・高血圧・メタボリックシンドローム等のいわゆる「生活習慣病」の診断・治療・管理をおこなっています。生活習慣病は動脈硬化の危険因子として、特に高齢者のQOLに大きな影響を及ぼすと考えられ、2007年以降、超高齢化社会に突入したわが国では生活習慣に早期から積極的に介入して個々の患者さんに良質な日常生活を送っていただく事が社会的にも最重要課題となってきています。これらの疾患を有する患者さんに良質な日常生活を送っていただく事が社会的にも重要課題となってきています。これらの疾患を有する患者さんに対して長期間にわたる日常生活への介入、病態・病期に即した薬物療法の選択を行っていくためには、地域全体で医療連携を推進していく必要があります。当地域の基幹医療施設である当院において総合病院の利点を生かして各専門科や各専門職(看護師・栄養士・薬剤師・検査技師・理学療法士等)との連携を図って、重症度や合併症の評価を行い、それに基づいた生活指導や治療介入を行います。
内分泌疾患領域では甲状腺疾患をはじめ、副腎疾患、下垂体疾患も当科で担っています。比較的特殊な検査を要するこれらの内分泌疾患の診断及び治療方針の決定を行います。