受付時間

8:30~11:00

診療時間

9:00~17:00

休診日

土曜・日曜・祝日

放射線科

はじめに

放射線科では病院全体の診療に広くかかわり、患者さんや医療者を支えていく役割を担っています。
当院は急性期医療や地域がん診療連携拠点病院として役割を果たすべく『様々な画像診断機器と高精度放射線治療装置』を導入し、患者さんには安心・安全かつ精度の高い医療サービスが提供出来るよう、スタッフが協力し合い日々努力しています。

特に救急医療では脳卒中や心血管疾患治療を医師・看護師・臨床工学士と共に24時間365日迅速に対応できる体制を整えています。

近隣の地域医療機関からの画像検査依頼(医療機器共同利用)にも積極的に対応しています。

2023年より放射線相談窓口を開設し、医療者からの問い合わせには専門性をもった対応を行い医療安全にも従事しています。また患者さんからの被ばく相談や検査説明が行えるよう、相談室でお伺いできる環境を整えました。心に秘めた悩みを少しでも支えになれるよう努め、取り組んでいます。

理念

放射線科理念

患者の人権を尊重し、常に温かさ・思いやり・優しさを持って接します。

放射線科行動指針
  • 親切で分かりやすい説明を心掛けます。
  • 専門職としての自覚を持ち、知識・技術向上の研鑽に努めます。
  • 放射線機器の安全利用を行い、患者さんと術者の被ばく線量の低減に努め診断価値の高い画像提供を行います。
  • 他部門と連携しチーム医療への貢献に努めます。
  • 地域連携室を通して、医療機器共同利用にも積極的に受け入れます。

主な業務内容

CT

CTとは、Computed tomographyの略であり、人体の輪切り画像や様々な断面画像をコンピュータによって処理し構築する装置です。
CTは、1度に高速で広範囲な撮影を行うことが可能であり、救急分野をはじめ多くの領域で行われています。レントゲン撮影と比較して高い放射線量を使用していますが、近年の技術進歩により低線量にて撮影することも可能となり、さらにAI(人工知能)技術が進めば超低線量撮影にも期待できる装置です。
また造影剤を使用することにより心臓や脳などの血管の情報も得ることが可能であり、術前検査としても使用されています。

CT
MRI検査

MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは、磁気共鳴画像の略称で非常に強い磁石と電磁波を利用し、人体の任意断面を得ることができる検査です。
組織コントラストが非常に優れ、複数の画像を撮像し正常組織と病変部を明瞭に描出することができるMRIは医療において欠かせない画像診断の1つです。当院では、磁場強度が1.5Teslaの装置を使用し、脳や脊髄、脊椎、関節、乳房、腹部、子宮、前立腺など全身の撮像を行っています。
MRI検査の中にはMRA(MRアンギオグラフィー)という手法があり、造影剤を使用することなく脳血管や全身の血管を描出することができます。その他にもMRCP、MRSなど様々な手法があり、日々の診療に役立てています。

MRI検査
特徴
  • 放射線を使用しないので、被ばくがない
  • 造影剤を使用せずに血管の撮像ができる
  • 非常に大きな音がする
  • 狭いトンネルの中に入る
  • 検査時間が20分~1時間程度かかる
注意点
  • 体内金属のある方は検査ができない場合がある
  • 電磁波の影響で火傷をする場合がある
  • 貴重品や装飾品、電子機器の持ち込みはできない

MRIは被ばくがなくかつ低侵襲で質の高い画像診断の提供が行えます。検査時は、数多くの注意点がありますが、安全を第一に考え安心して検査が行えるよう環境を整え、みなさまに貢献できるよう努めています。
検査に対する不安などあれば気軽にお声かけください。

血管造影

血管撮影検査とは、カテーテルという細い管を動脈や静脈に挿入し、造影剤を注入して撮影する検査です。腫瘍や血管の病気(狭窄・閉塞)の診断・治療を行います。
当院では血管撮影検査にバイプレーン装置を設置しています。バイプレーン装置とは正面と側面のアームを用いて、一度に2方向から同時に観察することができます。検査時間の短縮に加え放射線量と造影剤の使用量を減らすことができます。
専門医師をはじめ、看護師・臨床工学等の他職種と連携し、安全に検査・治療を行っています。

血管造影
マンモグラフィ

マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影のことです。
乳房を透明の圧迫板ではさみ、薄く伸ばした状態で撮影します。乳房を薄く伸ばすことで乳腺の重なりが少なくなるため、乳腺内に病変があってもより鮮明に観察できます。マンモグラフィでは、乳房を触ってもしこりがわからないようなタイプの乳がんを石灰化病変として描出するのに優れているといわれこの石灰化を見つけることに有用な検査です。

マンモグラフィ
令和6年3月に装置が更新され新しくなりました。

この装置は操作者・受診者の気持ちに寄り添うということをコンセプトに受診者のストレス軽減とポジショニングのしやすさ、快適な検査姿勢をサポートしてくれるよう工夫されています。また新たになごむね機能が搭載されました。なごむね機能とは受診者の痛みを軽減する目的で、通常の乳房圧迫確認後に、乳房の厚みが変化しない範囲(±3mm)で圧迫圧を減圧する機能です。通常の圧迫方法よりも、最大圧迫圧となっている時間を低減します。

トモシンセシス(3Dマンモグラフィ)

X線管球を移動しながら連続的に低線量でX線を照射し、複数の位置から撮影した画像で再構成を行い、見たい構造に焦点を合わせ画像提供することが可能です。乳腺構造の重なりにより発見が難しかった病変の観察を容易にします。
検査は10~15分程度で、女性技師が対応しています。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          
安全に安心して検査を受けてもらえるよう品質管理、技術向上に努めています。

X線透視

X線透視検査とは、X線を照射しながら検査部位を透視・撮影する検査です。
近年では主に消化器系検査での内視鏡や超音波検査を併用した処置・治療が多く行われ ています。整形外科系検査(骨折・脱臼の整復術、神経根ブロック)・泌尿器系検査(尿管ステントの留置及び入れ替え)・呼吸器系検査(気管支鏡による生検、気胸の際のトロッカー挿入)など、リアルタイムに画像観察する事で安全に処置・治療が行えます。
また、健診で行われるバリウムを使用する胃透視検査も行われています。
他職種での連携を行い、安心して検査・治療を受けていただくことができます。

X線透視
骨密度

骨塩定量検査とは、骨密度を測定し、骨の健康状態を評価するための検査です。この検査は、骨粗鬆症や骨折のリスクを評価することができます。検査は非侵襲的で痛みはありません。骨粗鬆症は自覚症状がない場合も多く、骨折して初めて気付く人も少なくありません。早期に発見し、治療を行うことで骨折を予防することができます。

骨塩定量
放射線治療

放射線治療は抗がん剤などの薬物療法や手術とならび、がん治療の3大治療法とされています。体内のがん細胞に放射線を当て、遺伝子に傷をつけることによってがん細胞を死滅させていく治療法となります。
放射線治療の特徴は苦痛が少なく臓器の機能や形態の温存ができます。また通院での治療が可能であり、仕事や日常生活を維持しながら治療を受けることができます。治療期間は2~8週間と治療部位によって期間が異なり、治療時間は10~15分の時間を要します。
2023年2月に放射線治療装置がエレクタ社製インフィニティに装置更新しました。今回新たに画像撮影機能が追加され、照射前に治療位置の確認撮影を行うことで、ミリ単位の照射位置補正ができるようになりました。照射位置補正することによって病巣部に放射線を集中させ、周囲の正常組織への影響を減らすことができます。放射線治療を受けられる患者さんにより精度の高い放射線治療が提供できるようになりました。
安心してより安全に放射線治療を受けてもらえるように装置の管理や技術の更新に努めています。

リニアック
RI

核医学検査とは、アイソトープ検査またはRI(アールアイ)検査とも呼ばれ、特定の臓器や組織に集まりやすい性質を持った放射性医薬品を投与し、体内から放出される放射線をカメラで撮影して画像化することにより、体内の様子を調べる検査です。
CT検査やMRI検査は、主に臓器の形態の異常を調べるのに対し、核医学検査は投与された放射性医薬品の分布や集積量、経時的変化の情報から臓器や組織の形態だけではなく、機能や代謝状態などを評価することができます。機能や代謝状態の異常は形態の変化の前に発現するので、核医学検査によって病変の早期発見につながる可能性があります。

RI

実績

項目名称 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 件数
一般撮影 1351 1510 1618 1445 1256 1501 1479 1551 1523 1552 1661 1664 18111
CT 848 1008 1005 976 893 1036 940 1012 1171 1022 955 994 11860
CT(外注) 23 32 38 37 22 25 43 35 29 28 27 25 364
MRI 314 347 414 358 365 406 364 375 367 327 354 369 4360
MRI(外注) 34 39 45 34 25 54 39 36 22 25 20 24 397
TV 70 91 108 90 86 93 87 148 112 76 86 52 1099
Angio 27 43 43 31 37 45 52 51 48 45 46 56 524
マンモ 56 53 89 78 112 93 104 117 110 83 108 38 1041
歯科撮影 71 69 99 73 67 74 78 94 62 77 71 81 916
骨塩 42 33 46 50 45 46 32 45 39 24 26 38 466
ポータブル 115 151 148 148 150 173 207 231 217 261 213 199 2213
核医学検査 23 19 21 17 21 20 23 16 30 20 23 17 250
放射線治療 79 200 159 203 103 0 0 0 0 0 0 196 940

放射線相談窓口

『放射線は何回しても大丈夫?』、『CT検査って?』、『子供の影響は?』など放射線にまつわる疑問に私たち診療放射線技師がお応えします。

対象者

当院の受診歴に関わらず、放射線被ばくが心配・検査が不安など放射線に関心のあるすべての方

相談内容

放射線被ばく相談・放射線カウンセリング・検査説明(問診も含む。)

相談方法

対面相談・電話相談・メール相談

お問い合わせ

橋本市民病院 TEL:0736-37-1200(代表)

放射線総合窓口 内線 7205

hashi.soudan12@hashimoto-hsp.jp

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