第2回 はしもとCaféミーティング in 市民病院 開催
「かかりつけ医と市民病院の役割分担」についてをテーマに、橋本市民病院で開催し、21名(手話通訳2名含む)の参加をいただきました。
日時 |
平成29年8月30日(水)午後1時30分~午後3時30分 |
場所 |
橋本市民病院 2階講堂 |
かかりつけ医とは?市民病院の役割とは?どんな時にどのように病院を利用すればよいのか?など、かかりつけ医と市民病院の役割を考えながら、日ごろから気になっていることをワークショップ形式で話し合いました。
聴覚障害の方たちからの意見もたくさん頂きました。
最初に、山本管理者から、テーマの理解を深めていただくための基調講演がありました。
- Qゆめ病院は内視鏡などの画像データについても情報共有できますか。
- A平成29年4月から画像についても情報共有が始まりました。
- Qゆめ病院は県をまたいで情報共有出来ますか。
- A基本は、伊都橋本医療圏内となっています。
- Q医療に関して奈良県と共有化していることはありますか。
- A医療圏域は都道府県単位で考えられているため、連携するのは難しい状況です。
- Q複数の病院にかかっていると薬をたくさん処方されます。どうにかならないですか。
- A社会的に多剤併用によるポリファーマシーの問題があり、当院でも入院患者に関してはチームを編成し減薬の対応をしています。また、お薬手帳の持参でいろいろな情報がわかるので、医療機関にかかる際は手帳をご持参いただきますようお願いします。
次にA~Dの4つのグループに分かれて、活発な討議がなされました。
- かかりつけ医をもつ意味は、安心、信頼できます。
- かかりつけ医は、自分のことを理解してくれています
- かかりつけ医は、手話通訳が一緒に来ることも理解してくれています。
- 順番を呼ばれても分からないが、小さい医院だと顔を覚えていてくれます。
- 診療所は設備不足のため聴診器でわかる範囲に限られ、また、古い知識で診察されているようで不安です。新しい設備や知識で診ていただきたい。
- 診療所で大丈夫と言われていたが、大病院で大きい病気が見つかったとよく聞きます。
- 今までかかりつけ医と市民病院との関係についてあまり意識したことがなかったが、管理者の講演でそれぞれに役割分担があることを知りました。最終的に地域のかかりつけ医の診察を受け、病気が見つかれば市民病院にかかる二人主治医制が安心という結論に至りました。
- どうしても家の近所の医院、病院を選んでしまいます。
- 病院の待合順番は紹介状のある人、ない人が混じっていて予約や紹介状の有無でメリットがあるのでしょうか。
- 病院は待ち時間が長くなったり、費用が高くなる場合があるから必要性に応じて選んだ方がよいと思います。
- 市民病院は待ち時間が長く、医師も患者の顔を見ずパソコンばかり見てコミュニケーションを図るのが難しく、信頼関係や安心感がないと感じる時があります。
- かかりつけ医について理解していますが、開業医の閉院等で市民病院へ行かざるをえない場合もあります。
- 待ち時間が多い原因に、本来かかりつけ医が診るべき患者が多数市民病院に来ていると思います。
- かかりつけ医や市民病院の役割など市民は理解していません。もっと市民に説明し理解してもらう必要があるのではないでしょうか。
最後は、話し合った内容をグループごとに発表して頂きました。
市民の皆さまとの貴重な意見交換の場を開催することができました。今後とも安心・安全な、市民に開かれた医療を展開していきたいと考えています。この度は、ご参加頂き有難うございました。