虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、弁膜症、心筋症、心不全、不整脈、高血圧、動脈瘤、閉塞性動脈硬化症等の循環器疾患全般の診断・治療を行っています。
24時間態勢で、急性心筋梗塞、不安定狭心症等に対する救急治療を積極的に行っています。
平成27年度の入院患者688人で、そのうち循環器疾患は551人(虚血性心疾患53%、不整脈7%、弁膜症8%、心筋症6%)でした。そのうち急性心筋梗塞は123例で、発症24時間以内の68例に対して緊急冠動脈インターベンション治療(PCI)を行いました。再潅流療法以外に330件の冠動脈造影を行い、143例にPCIを施行しました。その他、末梢動脈に対する血管形成術(PTA)8件、永久ペースメーカー植え込み術34件でした。
急性心筋梗塞や急性心不全、急性大動脈解離などは、冷汗を伴い「胸が締め付けられる」「肩や背中が痛む」「息苦しい」などの自覚症状が急速に悪化していく場合があります。
これらの症状が15分程度続くなら、一刻を争いますので「夜中なら朝まで待とう」とか「休日だから月曜まで待とう」などと考えずに、救急車をお呼びください。
循環器疾患には急性心筋梗塞、不整脈、解離性大動脈などの緊急処置が必要な疾患が多く含まれます。
発症から専門的治療までの時間の長短が予後を左右しますので、病診連携が重要であると考えます。
当科は、一般社団法人 National Clinical Databaseが運営する専門医制度と連携したデータベース事業に参加しています。