栄養管理科は治療の一環として回復の手助けをする為に医師の指示栄養量に基づき入院患者さんに応じた治療食を提供しています。また衛生的、且つ安全、安心な食事が提供できるよう徹底した衛生管理は勿論のこと、治療食であっても個人の嗜好を考慮し治療食の範囲内で食事提供できるように心掛けています。
昨今の生活習慣病において食習慣が重要視されています。病院の管理栄養士は、食事提供や栄養管理をするだけでなく、疾病予防、合併症対策においても食事作りや食習慣の改善が必要とされている患者さん一人ひとりに対して、ご自身が食事・栄養管理ができるよう導く係りとして栄養指導を行います。
入院患者さんの食事には、常食、軟菜食、嚥下食、術後食、産褥食、治療食(糖尿病、心臓病、腎臓食、膵炎・胆石食等)など約200種類ありますが、アレルギー除去食にも対応しています。医師の指示栄養量に基づき食事作りを行いますが、近年食生活の多様化に伴い、食へのニーズが大きく変化しています。このような状況を考慮し、患者さんのニーズと医師の指示栄養量が充足されるよう食事提供も考慮していきたいと考えています。
入院生活の中で食事を一番の楽しみにされている多くの患者さんに満足していただけるよう毎月の行事に因み「行事食」を提供しています。また、常食(治療食以外)を喫食されている方を対象に週3回の選択メニューのサービスも行っており、お好きなメニューを選べるようになっています。
栄養食事指導は外来・入院ともに、土日祝以外の月曜日から金曜日9時~17時まで行っています。(予約制)
糖尿病教室では多職種と連携し、スケジュールに沿って、集団栄養指導と退院時に栄養指導を行います。
栄養サポートチーム:NST(医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、言語聴覚士などの多職種のチーム)では、それぞれの知識や技術を出し合い、最良な方法で栄養管理が行えるようチームの一員として努めています。
毎週木曜日にNST回診とカンファレンスに参加し栄養療法を検討しています。
嚥下ワーキングチームは脳外科医師、看護師、言語聴覚士と連携し、摂食嚥下機能に関わる内容について毎週カンファレンスに参加しています。食事については、飲み込みやすい食事(嚥下食)の検討を行っています。
■当院の嚥下食
またその他にも糖尿病ワーキングチームや、褥瘡対策委員会等にも所属し、チーム医療の栄養管理に関するサポートに努めています。毎週行われる内科や脳外科の回診・カンファレンスにも参加し、栄養食事指導や栄養管理が必要な患者さんには介入させていただいています。
発表年月 | 演題名 |
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平成26年11月 | 「脳卒中にならないための食事」橋本市民病院健康セミナー |
平成25年8月 | 「高血圧を予防する食事・減塩食の工夫について」 市民のための健康セミナー |
平成25年7月 | 「高齢者に必要な栄養と食中毒の予防」 橋本市共催セミナー |
平成24年9月 | 間接熱量計の実際と今後の課題」 第13回和歌山栄養療法研究会 |